ここからが「分娩室行って1時間で出産した話」編!
「おなかの張りを前駆陣痛だと勘違いして焦って病院にいった話」
「陣痛がはじまって激痛で泣くも、おかんは全く動じない陣痛話」の最終話。

わたし(28)は千葉県生まれ千葉県育ちのチバニンゲン。
夫と東京の大学の入学式で知り合い、就職後にプチ遠距離恋愛を挟みながら7年半交際ののちに結婚。
私が配属先の宮城にいる時に妊娠し、千葉と宮城を往復しながらの妊婦生活。
出産1か月前~産後2か月の間、実家に里帰り。今は職場復帰し、千葉配属で千葉在住
もういきんでもいいよ!
陣痛の合間、一分の休憩が挟まるため、その間にダッシュで移動。
もういきんでもいい、という割に普通めに準備を進める助産師さん。
すぐでるよ?と思いつつ、思いっきりいきむ。
2、3回、言われたとおりにいきんでみる。
「上手〜!何も言うことない!100点!」とお墨付きをもらった。よくわかんないけどありがとう。
そこからまた3回ほど本気でいきむ。「こりゃもうでちゃうな」ということで、
先生を呼んだと思ったら、次のいきみで旦那さんもすぐきて!!とバタバタし始めた。
切開するよ~
1時、ついに出産
「先生まだ?来る前に出ちゃうかも」と助産師さんが若干焦り気味のなか、おかまいなしにいきむ。
先生と夫が入る。
もうがむしゃらにいきむ。
股がさけるとかしらん。
次の痛みが来たときに、切開します、といわれた。
たしかに何か、股があついというか痛い気がした。
そしたらその1回でもう思いっきりいきまなくていいよ、っていわれて、あ、頭でたんだってわかった。
ついに生まれた!
そのあとは次の陣痛の波で60%くらいの力でいきんだ。
すると「おぎゃ!」と短い泣き声がきこえて、夫が「でてきたよ!」といった。
すぐには泣かないってどっかの記事で見たから、あれ、割とすぐ泣くんだって一瞬冷静に考えてた。笑
そのあとすぐに、「おぎゃーおぎゃー!」と泣いて、
姿がちらっと見えたから、生まれたぁ、って安堵した。
なんて可愛い声なんだろうと思った。
出産後の母体の処理
多分へその緒なんだろう、何かがどぅるるるるるんと出る感覚が続く。
先生は何も言わずに処理を進めてく。
なんか実況とかしてくれるのかなと考えてただけに、シュールだな〜と思ってた。笑
産後処理で、胎盤などをお腹をおして出していく。
これかなり痛いって聞いてたけど、別にそんな痛くなかった。
そしてお股も溶ける糸で縫合するということで、7針くらい縫われたけど、麻酔してたのもあり痛くない。
「あ〜痛いのおわった〜無事生まれてよかったあ」って余韻に浸ってた。
娘と夫と私
ほわほわ泣いている娘と、「よくがんばったねぇ」と頭をなでて褒めてくれる夫。
3人でよくがんばった、ほんとがんばった、と胸が一杯になる。
産後すぐ、お母さんの肌に触れさせたりおっぱいをのませる「カンガルーケア」をした。
産んだ体勢のまま、授乳。すぐのんでくれた。かわいい。なんだこの尊いベイビー。
よくがんばってくれた、よく私達のところへ生まれてくれた。
わが子。これが母性か。愛しい。何としても守らなくては。そんなことを考えてた。
そういえばどのくらい股切られたんだろう?
処理後、どのくらい会陰切ったんですか?ときいたら、
「切ってないよ。自然に切れたんだよ」「とてもきれいに切れたので、きれいに縫合できました」
お、おぉん。それはよかった。
切ろうとしたら切れたという、ノーリアクションだった先生のクールさに脱帽。
出産編はここまで。
2時間の休憩のあと、トイレに行って、でたところで貧血で意識がなくなって倒れた。
想定してたより体力は消耗してないつもりだったんだけど、さすがに体はフラフラだったらしい。
交通事故レベルっていうもんね。
その後は産後ハイで眠れず…報告を待ってくれていた友人たちへラインを沢山送った。